2つの連続する整数・・・n, n+1
        偶数・・・2n
        奇数・・・2n-1
 aで割ると商がnであまりがbの数
    an+b (ただし a > b)
      
    
    
    連続する3つの偶数では, 最大の数の平方と最小の数の平方の差は中央の数の8倍になることを証明せよ。
3で割ると1あまる数の平方と3で割ると2あまる数の平方の和を3で割るとあまりが2になる。ことを証明せよ。
    
    
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        偶数は2の倍数なので 2×整数 である。
        よってnを整数として 2n と表せる。
        偶数は2ずつ大きくなるので, 2nの次の偶数は 2n+2, その次は 2n+4
        つまり連続する3つの偶数は 2n, 2n+2, 2n+4 で,
        最小の数は 2n, 中央の数は 2n+2, 最大の数は 2n+4である。
  
        よって,  最大の数の平方と最小の数の平方の差は (2n+4)2-(2n)2 となる。
        
        また, 中央の数の8倍は 8(2n+2) となる。
        
        最大の数の平方と最小の数の平方の差が中央の数の8倍になることを証明するには,
        (2n+4)2-(2n)2を計算した結果と, 8(2n+2)を計算した結果が等しくなればよい。
        【証明】
        nを整数とすると
        3つの連続する偶数は 2n, 2n+2, 2n+4と表せる。
        最大の数の平方と, 最小の数の平方の差は
        (2n+4)2 - (2n)2 = (2n+4+2n)(2n+4-2n)
        = (4n+4)×4
        = 16n+16 ・・・①
        また, 中央の数の8倍は
        8×(2n+2) = 16n+16 ・・・②
        ①,②より, 連続する3つの偶数では, 最大の数の平方と最小の数の平方の差は中央の数の8倍になる
        
        
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        3で割り切れる数は, 3の倍数のことなので, 3×整数である。
        3で割り切れる数に1を加えると 3で割ると1あまる数になるので 3×整数 +1である。
        3で割り切れる数に2を加えると 3で割ると2あまる数になるので 3×整数 +2である。
        つまり, m,nを整数として
        3で割ると1あまる数は 3n+1, 3で割ると2あまる数は3m+2と表せる。
        それぞれの数を平方して和を計算すると
        (3n+1)2+(3m+2)2
        = 9n2+6n+1 + 9m2+12m+4
        = 9n2+9m2+6n+12m+5
        ここで 3×整数 + あまり のかたちに変形する。ただし, あまりは3より小さくなければならない。
        このとき, 各項のうち定数項5以外は係数が3の倍数である。5は3より大きいので 5=3+2として
        9n2+9m2+6n+12m+3 +2 = 3(3n2+3m2+2n+4m+1)+2 と変形できる
        つまり 3×整数 + 2となっているので
        3で割ったときのあまりは2になるとわかる。
        【証明】
        m,nを整数とすると
        3で割ると1あまる数は 3n+1, 3で割ると2あまる数は 3m+2
        それぞれを平方して和を計算すると
        (3n+1)2+(3m+2)2 
        = 9n2+6n+1 + 9m2+12m+4
        = 9n2+9m2+6n+12m+5
        = 3(3n2+3m2+2n+4m+1)+2
        m,nが整数なので3n2+3m2+2n+4m+1も整数となる。
        すると3(3n2+3m2+2n+4m+1)+2は3で割ると2あまる数である。
        よって3で割ると1あまる数の平方と3で割ると2あまる数の平方の和を3で割るとあまりが2になる。
        
        
    
	
【練習】
   
    
    連続する3つの奇数では, 最大の数の平方と最小の数の平方の差は中央の数の8倍になることを証明せよ。
    
    nを整数とすると
    連続する3つの奇数は 2n-1, 2n+1, 2n+3と表せる。
    最大の数の平方と最小の数の平方の差は
    (2n+3)^2-(2n-1)^2= 4n^2+12n+9 -(4n^2-4n+1)
    = 4n^2+12n+9 -4n^2+4n-1
    
= 16n+8 ・・・①
    また中央の数の8倍は
    8×(2n+1) =16+8 ・・・②
①,②より 連続する3つの奇数では, 最大の数の平方と最小の数の平方の差は中央の数の8倍になる
    
    
    
 6で割ると4あまる数と6で割ると5あまる数の積を6で割ると2あまることを証明せよ。
 
 m,nを整数とすると
 6で割ると4あまる数は 6n+4, 6で割ると5あまる数は6m+5と表せる。
 これらの積を計算すると
 (6n+4)(6m+5)
 = 36mn+30n+24m+20
 = 6(6mn+5n+4m+3)+2
 m,nが整数なので6mn+5n+4m+3も整数である。
 すると6(6mn+5n+4m+3)+2は6で割ると2あまる数なので
 6で割ると4あまる数と6で割ると5あまる数の積を6で割ると2あまる